NPO法人 EgaO

兵庫コレクションプロジェクト

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昭和50年ごろの花園銀座通り(兵庫コレクション所蔵)

EgaO featuring EGAsemiでは、「兵庫コレクションプロジェクト」を実施中です。
兵庫コレクションとは、札幌出身の写真家兵庫勝人(1942-2004)が、撮影した昭和50年~53年の写真約8,0000枚のことです。現在は兵庫氏の遺言により遺族から小樽市総合博物館に寄贈、保存されています。この写真は、小樽運河が観光用遊歩道として整備される前の小樽を映した貴重な歴史資料です。兵庫コレクションは特に有名な建物だけでなく、何の変哲もない路地裏などの写真を大量に撮影しており、当時の人々の生活が感じられるものとなっています。

このプロジェクトでは、兵庫氏が当時撮影した場所を見つけ出し、2016年の今、同じ角度で写真を撮るということを第1目標としています。約40年の時を経て、小樽の街は大きく変わってしまいました。人口は当時の約20万人から12万2,000人まで減少し、20-40代の子育て層の流出と合わせて、高齢化率は35%を超えるに至っています。

しかし、街の風景は、一律に縮小するのではなく、寂れたところときれいになったところが入り混じっています。兵庫コレクションは、小樽市若竹町から長橋の手前ぐらいまでを含んだものですが、その変化は様々です。昔懐かしさを感じさせるところから、今なお変わらないところまで、さまざまな感情を呼び起こしてくれます。

このプロジェクトでは、「2016年の兵庫コレクション」を目指して、過去と今の対比、そして今この町で生きている私たちの記録を残すことを目的としています。

40年前に撮影された8,000枚もの写真を整理し、小樽の今と昔を見るこのプロジェクト…詳細はこちら↓

 

現在の花園銀座通り

現在の花園銀座通り

[兵庫コレクション関連情報]

小樽市総合博物館企画展「路地裏の貌(かお) 1970年代と2016年の小樽」

総合博物館所蔵写真の中でも特筆すべき「兵庫コレクション」を紹介する企画展示を、石川直章小樽市総合博物館館長の指導の下、北海学園大学学芸員育成コースの学生さんが行います。今回は、昭和50年代の小樽と、現在の光景を比較し、この40年間の変化を追うとともに、そこにあった小樽の人々の思いを表すものとなるでしょう。EgaOも比較対象写真を提供させていただきます。

会場 小樽市総合博物館本館企画展示室(小樽市手宮1-3-6)

展示期間 平成28年12月23日(金・祝)から平成29年3月31日(日)